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NHK DVD c2001 NHKSOFTWARE
地球白書 第2集 巨大都市 未来への選択
60分
<内容紹介>
ここ100年の間に都市の人口は15倍になり、いま世界の人口の半分、30億人が都市に住んでいる。都市ではゴミをリサイクルし、日常生活で使う製品の原材料として再利用する方法を作り出さなければならない。世界には特長的な4つの都市が存在する。
一つ目は「成熟した都市」。イギリス西部のブリストル市では、下水を畑で再利用する試みが始まった。70万人の住民が出す汚物から、地元の企業が肥料を作り出そうとしている。
ロンドン南部では、森林資材を有効に使うための活動が進められている。間伐財などを利用して、バーベキュー用の炭の生産をしている。ここで活動するグループはイギリス全体にネットワークを持ち、資源のリサイクルを促進している。
次に、「世界最古の都市」。その一つがエジプトのカイロ。今では1,100万人が暮らす巨大都市であり、世界で最も人口密度の高い都市の一つでもある。密集している地域では1km四方に10万人を超える人々が住んでいる。
カイロでは、都市の中で伝統的な農業が行われ、都市農業の豊かな文化を受け継いでいる。ナイル川の水を使って野菜や穀物を栽培し、家畜を育てている。この地域で栽培したクローバーはヤギや羊のえさとなる。牛も飼育され、乳製品を作ることもでき、都市の中で食料の自給自足も可能になっている。
三つ目は「急速に発展する都市」。中国では伝統的に、都市やその周辺での農業が盛んである。上海でも古くから都市農業が行われ、市場に並ぶ農作物のほとんどが市内で生産されたものだ。
上海市民1,600万人に、新鮮な野菜や果物を供給するために、およそ30万ヘクタールの農地が上海市によって管理されている。市は近代都市の建設を進める一方で、都市の中にも農地を残して食料の確保に努めている。市の管理地では80万人の農民たちが働いている。ここでは、都市の下水を肥料にして伝統的な農業が行われている。
四つ目は「新しい街づくりを進める都市」。ブラジル南部のクリチバは、環境を重視した街づくりによって、世界の都市計画の専門家から注目されている。1965年に最初の都市計画が作成された。新しく整備する交通網に沿ってビジネスエリアやレクリエーションエリア、そして公共施設などを配置した。公園も多く作られ、その一角では子どもたちを対象に、環境の学校と呼ばれる催しが日常的に行われる。
街の中心部を通る道路には、中央にバス専用レーンを設けてある。これにより、バスは交通渋滞に巻き込まれることがない。さらに、バス専用レーンに沿って高層住宅が建設され、住民がバスを利用しやすい環境整備が整っている。
もう一つ、クリチバが積極的に進めていることがある。それは資源のリサイクルだ。2週間ごとに行われるゴミ収集時に住民はゴミを持ち込み、ゴミ4sにつき1枚の切符が渡される。この切符1枚につき野菜1sと交換できる「緑の交換」というシステムがあるのだ。
<一口感想>
先進国では車を持つ人の割合は2・3人に1台であるのに対し、中国ではまだ279人に1台である。しかし、中国では若い世代の収入が上がり、より豊かな生活をする人が増えて車の台数は今後急速に増えるとみられている。経済発展の一方で、こうした資源やエネルギーの消費が拡大していくという問題もあることを認識させられた。また、経済の発展のさせ方によっては、貧富の格差を広げる恐れがあること感じた。(玉野)
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