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NHK BS1 ワールド ドキュメンタリー 2002年12月24日放送
対立を超えて
〜イスラエル・パレスチナの女性たち〜
WOMEN IN BLACK
制作 ドナ・ベイリー(イギリス2002年)
48分
<内容紹介>
パレスチナ人の自治区であるガザ地区及びヨルダン川西岸へユダヤ人が入植することに反対するイスラエルの女性たちが1988年、WOMEN IN BLACKを設立した。パレスチナの占領は違法行為であると国連が認めたにもかかわらず、次々と入植地を建設してきたイスラエル政府に対してWOMEN IN BKACKはもっと人道的な行動をとるべきだと訴える。運動の輪は世界各地に広がり、現在では週に150を越える抗議集会が開かれている。黒い服に身を包んだ参加者たちは、犠牲者の死を悼むと共に、紛争の平和的解決を訴えている。ロンドンでは毎週水曜日にWOMEN IN BLACKのメンバーが、繁華街の真ん中で集会を開く。この活動の参加者の中にはさらに活動の範囲を広げ、紛争の真只中にあるパレスチナへ定期的に出向いている人たちもいる。
彼女たちは、自分たち(外国人)がパレスチナ人の家に滞在することで、イスラエル軍による爆撃を控えさせようとする「人間の盾」としての役割も担っているのだ。
テロリストがイスラエル側に入り込むのを防ぐために、パレスチナ人居住区の入口には検問所が置かれ、パレスチナ人は通勤や通学ができなくなり、経済活動もストップせざるを得ない状況となった。さらに、村や街も道路には土砂が山と積まれ、完全に外部と隔離されてしまった。救急車も食糧を積んだトラックも通れない。人々は病院や学校へも行けず、となり村に居る家族に会いに行くことすらできないのだ。WOMEN IN BLACKは国際連帯運動(ISM)と協力してこの土砂の撤去作業に取り組んだ。しかし、軍が介入し、警察の取り締まりも行われ、せっかく取り除いた土砂は、再び積み上げられ、道路を塞いでしまう。
外出禁止令が出されている村の周辺では、イスラエル軍が外国人を近づけまいと神経を尖らせていた。そんな中、WOMEN IN BLACKのメンバーは、ISMのメンバーとジェニンへ潜入する。ジェニンは、イスラエル軍によって全てを破壊され、水道も破壊された為に水もない街である。ジェニンの難民キャンプでは、全体の4分の1以上にあたる4,000人が家を失い、さらに不発弾が残っているために安心できない状態であった。しかし、メンバーは潜入していることがイスラエル軍に知られたために、キャンプを去らなくてはならなくなった。
<一口感想>
イスラエルで活動する女性たちは、命を懸けてこの地区に平和をもたらそうと必死に活動していることが伝わってきた。中東問題は前にも授業で触れたことがあるが、複雑で理解し難い。最近、パレスチナで起きた自爆テロのニュースをよく耳にするが、これは遠いどこかで起きているのではなく、同じ地球上で起きている深刻な事態なのである。私は、せめてこの問題を理解するだけでもしなければいけないと思った。(玉野)
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